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CHEMKIN利用者講習会の報告

  • 2013年01月31日掲載
  • 推進室
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次世代シミュレーション教育推進室では,情報メディア基盤センターとの共催で,CHEMKIN利用者講習会を平成25年1月25日に開催しました.

CHEMKIN とは,流れを伴う気相中並びに固体表面での化学反応をモデリングするシミュレーションソフトウェアです.内燃機関の燃焼反応や排ガス処理などの触媒反応,また化学気相蒸着法(CVD)といった,流れを伴う複雑な化学反応を,素反応式をベースとして詳細に解析することができます.このソフトウエアを利用して,実験条件の探索や未知の反応生成物の推定,反応機構の検討などを行うことにより,より効率的な研究開発が期待できます.

当日の講習内容は,講師として(株)菱化システムの担当者をお招きし,次のような流れで行われました.

  • 第一部・CHEMKIN-PRO概要説明 (講義)
    CHEMKINソフトウエアの機能紹介,使い方,理論的背景の説明などが行われました.

  • 第二部・導入トレーニング (実習)
    実際にソフトウエアを端末で動かし,次のような内容を実習しました.
    1. CHEMKINインターフェースの使用
    2. CHEMKINの基本的な操作手順
    3. 例題:メタンの燃焼反応,ハロゲン化物の複合反応,反応解析の仕方
  • 第三部・様々な適用例の紹介 (講義)
    実習用の例題を参考にしながら,CHEMKINで行うことができる様々な研究開発事例を紹介して頂きました.具体的には,
    1. 気相プロセス中での燃焼
    2. 触媒反応プロセス
    3. CVDにおける材料プロセッシング
    4. プラズマ状態における反応器内の生成物分布
    といった内容を一通り説明して頂きました.

なお本講習会の内容は,学内向けトレーニングコースとして e-ラーニング教材の形で再構成し,提供される予定です.

文責:小口達夫(4系)


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